冬の王道ニットと言えば「ケーブル編みニット」です。
防寒性が高く、デザインもおしゃれ。カラーバリエーションも豊富で、価格帯も広い。デメリットを探す方が大変です。
しかし、デメリットがなく、冬の常識になっているからこそ「選び方」や「コーディネート」に悩むのも事実。
そこで今回は、
この3つに分けて、ケーブル編みニットの全てを解説します。
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ケーブル編みニットの基礎知識
「ケーブル編みニット」とは、編み目が縄のように浮き出たニットのことです。
【スプートニクス公式通販】ケーブル編みニット(10色)2970円
そして、ケーブル編みニットは現代のメンズニットにおける標準デザインと言えます。
ケーブル編みには一定の厚さが必要なため防寒性は高く、春秋のTシャツと同じように使えるため着回し力も抜群。
「冬のインナーに悩むのなら、ケーブル編みニットを選べば間違いない」
と言っても過言ではありません。その証拠に、おしゃれ上級者は色違いで何枚ものケーブル編みニットを所有しています。
素材によって価格が変わる
ケーブル編みニットは、アイテムによって3000円〜3万円と非常に価格帯が広いのが特徴です。
価格を決める最大の要因は「素材」
1万円以上のニットは「ウール」や「カシミヤ」などの自然繊維がベースになっています。
対して、1万円以下のニットは「アクリル」や「ポリエステル」などの化学繊維をベースにしているのです。
よく使われる素材の特徴は以下の通り。
【カシミヤ】
→最高級ニット素材。防寒性、肌触りともにトップレベルだが、とても高価で耐久性に劣る。
【ウール】
→カシミヤに次ぐ高級ニット素材。質の高低差が激しく、「良いウール」はカシミヤレベルだが「悪いウール」ならアクリルの方が良い。
【アクリル】
→ウールに類似した化学繊維。現代のメンズニットにおける王道素材で、数千円のニットの大半はアクリルで作られている。
【ポリエステル】
→安くて丈夫。本来はニットに向く素材ではないが、「ウール」や「カシミヤ」に混ぜて使うことで耐久性アップを狙える。
さらに詳しく知りたい人は以下の解説記事をご覧ください。
素材によって肌触りや質感は異なりますが、デザインに大きな違いはありません。
そのため、自身の予算に応じてお好きな素材をお選びください。強いて言えば、アクリルの質はここ数年で劇的に向上したため、強いこだわりがない限りはアクリルニットで充分です。
「白」や「グレー」が圧倒的に人気
ケーブル編みニットの色味は「白」や「グレー」などの淡色が圧倒的に人気です。
冬のメンズファッションまとめ記事で詳しく解説しましたが、メンズコーデは「濃色」×「淡色」の組み合わせが基本になります。
そして、冬アウターの大半は「黒」や「ダークネイビー」などの『濃色』
そのため、アウターとの組み合わせを考えると、どうしても「白」や「グレー」などの『淡色』に人気が集中するという訳です。
また、おしゃれ上級者に人気なのは「ワインレッド」や「キャメル」「ネイビー」などのカラーニットです。
冬のメンズファッションは、どうしても上下ともに黒っぽくなりがち。
そんな時、カラーニットをインナーに選べば、簡単におしゃれ上級者のコーディネートが完成します。
ケーブル編みニットのメンズコーディネート
ケーブル編みニットは「冬のTシャツ」とも言えるアイテムのため、コーデに悩む必要はありません。
Tシャツと相性が悪いアイテムがないように、ケーブル編みニットと相性の悪いアイテムは存在しません。系統や種類に関係なく、あらゆるコーディネートのインナーとして活躍するのです。
ところが、ケーブル編みニットの着こなしに悩む人は多い。
実は、ケーブル編みニットの「上(アウター)に何を合わせるか」ではなく、「下(インナー)に何を合わせるか」で悩んでしまうのです。
そこで、ケーブル編みニットに合わせるインナーを以下の3つに分けて、
【1】肌着を見せない王道コーデ
→肌着用のシャツを合わせて、ケーブル編みニットの魅力をそのまま伝える。
【2】肌着をあえて見せる流行コーデ
→ロング丈Tシャツと合わせて、カジュアル感の強いコーデに。
【3】シャツを合わせるキレイめコーデ
→首元からシャツを見せて、大人っぽいコーデに。
それぞれのコーディネートを紹介します。
肌着を見せない王道コーデ
何年も前から変わらないケーブル編みニットの王道コーデが「肌着を見せない」です。
そもそも、ここ十数年のメンズファッション界は「ニットから肌着が見えるのはダサい」という風潮でした。
そのため、胸元が大きく開いたTシャツを肌着に選んで、まるでニットだけしか着ていないように見せるのが常識だったのです。
このスタイルは、キレイめにもカジュアルにも合わせやすいのが特徴です。
手持ちのアウターやパンツと自由自在にコーディネートを作れるため、覚えておいて損はありません。
また、選ぶ肌着は首元が広く開いていれば何でも構いません。
大手スーツショップに売っているシャツ用のインナーならハズレはありませんし、悩むのならユニクロの「エアリズムTシャツVネック」が鉄板です。
肌着を見せるカジュアルコーデ
2015年〜2016年から登場したカジュアルスタイルが「あえて肌着を見せる」です。
繰り返しになりますが、元々「ニットから肌着を見せる」はダサいファッションの象徴でした。
ところが、2015年の春ファッションにおいて「Tシャツの下から、ロング丈タンクトップを見せるレイヤードスタイル」が登場すると、すぐさま冬のニットスタイルにも飛び火したのです。
「肌着を見せないコーデ」に比べると、「肌着を見せるコーデ」はカジュアルで若々しい印象になるのが特徴と言えます。
そのため、流行感が強い10代〜20代後半にはオススメのスタイルですが、30代以降ではイタい感じになってしまうので注意が必要です。
また、ニットから見せるTシャツは、通常のTシャツではなく「ロング丈Tシャツ」を選ぶのが無難。
通常のTシャツでもチラ見せは可能ですが、
「『見せてる』のか、『見えてしまってる』のか」
周りの人間からは判断できないため、せっかくのコーデが伝わらない可能性があるのです。そのため、「肌着を見せるコーデ」をするならば思いっきり見せられるロング丈Tシャツがベストと言えます。
シャツを合わせるキレイめコーデ
最も大人っぽく見えるコーデが「襟のあるシャツを合わせる」です。
こちらも「肌着を見せないコーデ」と同じ王道コーデの一つ。
襟が見えているためキレイめ感が強く、ビジネスの場でも使われる大人スタイルです。
シャツを合わせると、着こなし全体が自然と大人っぽくまとまります。
「チェスターコート」や「ステンカラーコート」などのキレイめアウターを組み合わせたときはもちろん、
「ダウンベスト」や「ライダースジャケット」などのカジュアルアウターと組み合わせても、どこかキチンと感のある大人コーデが完成します。
ケーブル編みニットと相性の良い冬アイテム
ここからは、ケーブル編みニットと相性の良い冬アイテムを紹介します。
紹介するアイテムは五つ。
- メルトンPコート
- ダウンジャケット
- テーラードジャケット
- シンプルなシャツ
- ロング丈Tシャツ
それでは、1つずつ見ていきましょう。
メルトンPコート×ケーブル編みニット
冬の王道アウターとして、ケーブル編みニットと相性抜群なのが「メルトンPコート」です。
メルトンPコートは、
- 防寒性が高い
- キレイめアウターの代表格
- どんなアイテムとも合わせられる
- 女子ウケも良い
と文句のつけようがありません。正に、一着持っておいて絶対に損はないアウターと言えるでしょう。
唯一の欠点は価格が非常に高いことです。
原料にウール(羊毛)を使用しているため、良質なメルトンコートは二万円を下りません。
しかし、メルトンはウールを主原料にするからこそ防寒性が高く、おしゃれな雰囲気が出る素材です。そのため、メルトンコートを購入するなら10年ものを買うイメージで二万円〜を出した方が良い。
【メンズスタイル公式通販】メルトンシングルPコート(10色)26800円
また、主原料の大半をポリエステルにした「なんちゃってメルトン素材」ならば一万円以下で購入することも可能です。
ウールに比べると防寒性に劣り、素材に依るオシャレ感も出づらいため、オススメはしませんが予算によっては"あり"でしょう。
【Dcollection公式通販】メルトンコート(二色)7980円
ちなみに、アイテムによって「高価な方が良いモノ」と「安価でも良いモノ」は異なります。
「ケーブル編みニット」も「メルトンPコート」も本来の素材はウール(羊毛)ですが、
【ケーブル編みニット】
→ウールの類似素材「アクリル」の質が向上しているため、安価なものでも充分な質を得られる。
【メルトンPコート】
→「アクリル」からメルトンは作れないため、「高価で高品質なウール」か「安価で低品質なポリエステル」しか選べない。
という訳です。
ダウンジャケット×ケーブル編みニット
防寒性を重視した冬アウターなら「ダウンジャケット(中綿ジャケット含む)」です。
メルトンコートが「おしゃれな冬アウター」ならば、ダウンジャケットは「機能性の冬アウター」です。
- 防寒性が高い
- 防風性が高い
- 着回しやすい
- 雑に扱っても大丈夫
- 値段が安め
以上のようにメルトンコートよりも機能性を重視したアイテムと考えることが出来ます。
ダウンジャケットとケーブル編みニットは共に防寒性が非常に高いアイテムです。
そのため、防寒性を重視した冬コーデを作りたいのなら、この組み合わせを覚えておきましょう。
【メンズスタイル公式通販】ダウンジャケット(三色)15800円
テーラードジャケット×ケーブル編みニット
肌寒い春秋に活躍するのが「テーラードジャケット」です。
実は、ケーブル編みニットが活躍するのは冬だけではありません。
春秋の肌寒い時期にもライトアウターと合わせることで幅広い着こなしを作ることができるのです。
そんな春秋アウターの中でも、最もケーブル編みニットと相性が良いのが「テーラードジャケット」です。
テーラードジャケットを持っていれば、
- 秋の寒い時期
- 冬〜春の移り変わり
などの難しい気温のときでも、簡単に適切なコーディネートを作ることが出来ます。
シンプルなシャツ×ケーブル編みニット
ケーブル編みニットを大人っぽく着こなすなら「シンプルなシャツ」です。
先ほども解説しましたが、ケーブル編みニットの下にシャツを合わせることで王道のキレイめコーディネートが完成します。
加えて、「肌着」や「ロング丈Tシャツ」などを合わせるときよりも防寒性が高くなるのが特徴です。
また、ケーブル編みニットに合わせるシャツは、襟先にボタンの付いた「ボタンダウンシャツ」を選ぶのがポイント。
「ボタンダウンシャツ」を選ぶことで、首元から見える襟がキレイにまとまるのです。通常のシャツを選ぶと、襟先がハネてしまうので注意しましょう。
【スプートニクス公式通販】ボタンダウンシャツ(10色)3200円
ロング丈Tシャツ×ケーブル編みニット
ケーブル編みニットを流行コーデで着こなすなら「ロング丈Tシャツ」です。
こちらも先ほど解説しましたが、ケーブル編みニットの裾からTシャツをチラ見せする着こなしは2017年2018年のトレンドコーデ。
子供っぽく見えがちなスタイルですので30代以降にはオススメできませんが、流行に沿った着こなしを作りたい大学生〜20代には一押しのスタイルです。
また、ニットの下から見せるTシャツは、裾がカーブしている「ラウンドデザイン」を選ぶのがポイント。
通常のデザインでは「見えている」のか「見えてしまっている」のか分かりづらいのです。
そのため、ニットの下からTシャツを見せるときは、
- しっかりとしたロング丈
- 裾が特徴的な「ラウンドデザイン」
を選んで、「あえてニットの下に着ている感」をしっかりと印象付けましょう。
【Dcollection公式通販】ロング丈Tシャツ(二色)2980円
まとめ
ケーブル編みニットは「冬のTシャツ」とも言えるアイテムのため、着こなし自体に悩む必要はありません。
ただ、インナーの選び方は、
- 肌着を見せない王道コーデ
- 肌着を見せるカジュアルコーデ
- シャツを合わせるキレイめコーデ
この三種類を意識して、状況に応じたコーディネートを完成させてください。
また、今からケーブル編みニットを購入するのであれば、
- コスパ抜群のアクリル素材
- 豊富なカラーバリエーション
- 淡色を中心に「キャメル」や「ワインレッド」
をキーワードにして、良質なケーブル編みニットを手に入れてください。
【スプートニクス公式通販】ケーブル編みニット(10色)2970円
また、ケーブル編みニットを含めた冬のメンズニット全般に関しては、以下の解説記事をご覧ください。