「最もカッコいいアウターはレザーライダースである」
この言葉に、思わず共感してしまうファッション関係者は多い。
正直に言えば、機能性が高いとは言えません。
防寒性は高くないし、動きやすい訳でもない。値段も高いし、手入れの必要もある。
だけど、だからこそカッコいいのです。
今回はそんなレザーライダースの着こなしを詳しく解説します。
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もくじ
レザーアウター(レザージャケット)の形
一般的には「レザーライダース」で一括りにされがちですが、メンズファッションにおける「レザーアウター」には様々な形が存在します。
一般的なのは、次の4つ。
- レザーシングルライダース
- レザーダブルライダース
- レザーブルゾン
- レザーフードブルゾン
それでは、1つずつ見ていきましょう。
レザーシングルライダース
レザーアウターの中でも、最も人気が高いのが「シングルライダース」です。
- 襟がない
- 前留はジッパー
の2つがポイントで、シンプルを追求したデザインはどんな着こなしにも対応することが出来ます。
レザーダブルライダース
レザーアウターの中で、最も無骨で男らしいのが「ダブルレザーライダース」です。
本来のライダース(バイクに乗るための服)として正しいのはこのデザインで、大きく重なった前留のジッパーを閉めることで風を完全に遮断することが出来ます。
ただ、その独特のデザインのせいもあって、着回し力はレザーアイテムの中でワーストワン。
シンプルに着ればお洒落なコーディネートが完成するのですが、シンプルにしか着れないのが欠点です。
レザーブルゾン
「シングルレザーライダース」に、「襟」と「リブ(ゴムの部分)」を付けたのが『レザーブルゾン』です。
リブを付ける部分はアイテムに依りますが、一般的には「袖」と「すそ」に付けることで、着心地を大幅にアップさせています。
「シングルレザーライダースの着回し力」+「着心地」を実現したレザーブルゾンは、機能性だけを見ればレザーアイテムNo.1ですが、人気は意外と高くありません。
と言うのも、「レザーライダースは無骨でこそ」という文化があるのです。
着心地が悪いのもレザーライダースの魅力。動きづらそうなのもレザーライダースの魅了。
多くのレザー愛好者がそう考えているため、中途半端に機能性を追加したレザーブルゾンはさほど人気が高くない。その証拠に、レザーブルゾンを販売しているブランドは多くありません。
レザーフードブルゾン
「レザーブルゾン」にフードを付け加えて、柔らかい印象を加えたのが『レザーフードブルゾン』です。
「レザーブルゾン」の人気は低いものの、ここまで印象が変われば話は別。
無骨さなんて気にしない草食系男子などからは絶大な人気を誇っています。
ただ、フードがあるために、人気の着こなしの1つであるレザーアウター×パーカーの着こなしが出来ないのは欠点です。
そのため、着回し力は他のアウターより劣ります。
レザーアウターまとめ
【着回し力】
シングルライダース=ブルゾン>ダブルライダース>フードブルゾン
【人気】
シングルライダース>フードブルゾン>ダブルライダース>ブルゾン
基本的には「シングルレザーライダース」を選べば間違いありません。
また、多少の印象の違いはあるものの、ここから紹介するコーディネートは「シングルレザーライダース」を基準としていますが、どのレザーアウターをチョイスしても実践することが出来ます。
レザーライダースのカラーバリエーション
「黒」のイメージが強いレザーライダースですが、近年は様々なカラーレザーが販売されています。
基本の「黒」を中心にいくつか見てみましょう。
黒
レザーライダースの人気は「黒」に一点集中状態です。
ライダースに限りませんが、着回し力に優れ、誰にでも似合う「黒」はメンズファッションにおけるアウターの基本色と言えます。
ブラウン
黒に続いて人気があるのが「ブラウン」です。
基本の着こなしは黒と同じですが、ブラウンの方がすこしだけカジュアルな印象になります。
ただ、カジュアル寄りになると、レザーライダースのウリである「無骨さ」「男らしさ」が薄れてしまいます。
そこが「ブラウン」の人気が上がりきらないポイントです。
ワインレッド
おしゃれ上級者から支持を集めているのが「ワインレッド」です。
着こなしの幅は狭いものの、レザーライダースの「無骨さ」「男らしさ」を最大限に活かしたコーディネートを作ることが出来ます。
その他の色
その他のライダースの色として、「白」や「ライトグレー」「ベージュ」「ネイビー」などが挙げられますが、
どれも着こなしが難しく、よほど気に入ったアイテムでなければオススメは出来ません。
レザーライダースの着こなし
コーディネートを3つの種類に分けて、具体的なコーディネートを紹介します。
- 男らしさ全開の無骨コーデ
- 大人の色気を出したキレイめコーデ
- 柔らかい印象のカジュアルミックスコーデ
それでは、1つずつ詳しく解説します。
無骨コーデ
レザーライダースの着こなしを語る上で、男らしさ全開の無骨コーデを外すことは出来ません。
- デニム
- カーゴパンツ
- ゴツめブーツ
などの男らしいアイテムをチョイスしてコーディネートを作るのがポイントです。
また、このコーディネートはバイク乗りの定番コーデでもあります。
バイカーコーデを楽しみたい人は、ダメージデニム×エンジニアブーツとの組み合わせを覚えておきましょう。
大人のキレイめコーデ
ここ数年のキレイめコーデの流行によって、ライダーススタイルの中でもキレイめ人気が高まっています。
- シャツ
- 細身のパンツ
などと合わせることで、大人のライダースコーデを完成させることが出来るのです。
優しげなカジュアルコーデ
レザーライダースは元々20代後半以降のメンズに人気の大人向けアイテムでしたが、近年は大学生を中心に20歳前後にも人気が広がっています。
彼らのライダースコーデのポイントは「柔らかさ」
レザーライダースが本来持つ「男らしさ」や「無骨さ」には敢えて傾かず、
- パーカー
- ロングカットソー
- リュック
- スニーカー
などを使ったカジュアルで親しみやすいコーディネートの人気が高まっています。
レザーライダースに合わせる人気のアイテム
今回紹介するアイテムは3つ。
- 無地のTシャツ
- シャツ
- タートルネック
それでは、1つずつ見ていきましょう。
無地のTシャツ
レザーライダースは間違いなくメンズファッションの主役になれるアイテムです。
そのため、メンズのライダースコーデは、余計なアイテムを加えずシンプルに着こなすのが主流になっています。
ショップスタッフの着こなしを見ても、その傾向は明らかです。
そんなシンプルコーデの強い味方が「無地のTシャツ」です。
レザーライダースコーデに限らず、「テーラードジャケット」や「ミリタリーブルゾン」などを大人っぽく着こなしたい時にも活躍します。
シャツ
レザーライダースを大人っぽく、キレイめに着こなしたいのなら「シャツ」を外すことは出来ません。
着こなしは簡単。
Tシャツと合わせるときと同じように、ライダースの中に着るだけで大人のライダースコーデが完成します。
また、シャツ自体はメンズファッションにおける王道アイテムです。
暖かい時期は一枚で主役に、寒くなればインナーとして使える優秀なアイテムなので、手に入れておいて損はありません。
タートルネックニット
春秋冬の主役アウターのイメージが強いレザーライダースですが、正直、冬は寒い。
そんなレザーライダースを暖かく着こなすためには、インナーに厚手のニットを合わせるのが簡単です。
そして、ニットの中でも最もお洒落感を演出できるのが「タートルネック」
ライダースに限らず、ほぼ全てのアウターと相性が良く、首もとまで生地があるため防寒性も文句ナシです。
【スプートニクス】ケーブル編みタートルネック(九色)3200円
まとめ
以上がおしゃれなレザーライダースの着こなしの全てです。
高価なアイテムですが、春、秋、冬と主役として活躍できるため、高いだけの価値はあります。
無骨で、男らしい。
そんなメンズファッションが好きならば、レザーライダースで決まりです。