シャンプーは、最も気軽なハゲ対策の1つです。
残念ながら、シャンプーだけでハゲが治ることはありません。誰にでも有効な治療法すら確立されていないのに、医薬品でもないシャンプーで治るわけがない。
しかし、悪質なシャンプーは台所用洗剤と同じです。
台所用洗剤で毎日あたまを洗っていれば、本来50歳でハゲる運命も40歳に変わってしまう。40歳でハゲる運命ならば30歳に変わってしまうかもしれない。
もちろん、シャンプーだけではありません。現代人は「ストレス」や「食生活」「お酒」「タバコ」などの避けがたい外部要因によって、ハゲる運命を自ら早めています。だけど、シャンプーだけは、その気になれば明日から変えることが出来るのです。
ハゲてない今だからこそ、シャンプーを変えるのです。
そうすれば、少しの手間とお金で本来の運命を辿ることが出来ます。ハゲてしまった後だと、莫大な手間とお金をかけて取り戻さないといけなくなるのですから。
今回は、
この3つに分けて、ハゲる前の20代が選んでおきたいシャンプーをじっくり解説していきます。
【早く購入したい方はこちら】
U-MAシャンプープレミアム
→高価だが、非の打ちどころのない良質なシャンプー。一部量販店と公式通販でしか買えないのが欠点。
MARO 薬用デオスカルプシャンプー
→ドラッグストアなどで気軽に買える市販品の中では優れたシャンプー。有効成分は少ないが、頭皮に優しい。
ハゲ予防に適したシャンプー選びのポイントは2つ
シャンプーを選ぶときの重要なポイントは2つです。
【髪と頭皮にダメージを与えない】
→主として配合されている「洗浄成分」が良質なものを選ぶ。
【髪と頭皮にプラスの影響がある】
→サブとして配合されている「有効成分」の効能に注目する。
具体的な成分名を挙げながら、じっくり解説していきます。
髪と頭皮にダメージを与えない
強力な「洗浄成分」は、髪と頭皮に深刻なダメージを与えます。
そもそも、洗浄って良いことばかりではないのです。髪と頭皮を健康に保つ一方、洗いすぎると炎症や脱毛の原因になります。洗わないのはダメですし、洗いすぎてもダメ。
良いシャンプーの条件は「ちょうど良い洗浄」が第一なのです。
そして、その洗浄の機能を担っているのがシャンプーの中心となる「洗浄成分」になります。この「洗浄成分」を良質なものに変えるのが、正しいシャンプー選びの第一歩です。
主な洗浄成分は次の3つ。
【石油系】
→安価で、洗浄力がとても強い。刺激はとても強い。市販のシャンプーは大抵これ。「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」などと表記されている。
【アミノ酸系】(おすすめ)
→高価で、洗浄力がマイルド。刺激は弱い。いわゆる「良いシャンプー」は大抵これ。「ラウロイルグルタミン酸Na」「ココイルグルタミン酸Na」などと表記されている。
【石けん系】
→やや高価で、洗浄力が強い。刺激は普通。商品によって特性が異なる。「石けん素地」「オレイン酸K」などと表記されている。
あなたが選ぶべきなのは「アミノ酸系」と「石けん系の一部」です。
この2つを選べば、髪と頭皮にダメージを負うことはありません。本来のコンディションのまま、日々を健康に過ごすことが出来ます。
反対に「石油系」を選ぶことはオススメできません。
石油系の洗浄成分は、キッチン用洗剤や工業用洗剤に使われることもあります。もちろん、人体用に弱くはなっていますが、わざわざ選ぶ意味はないのです。
髪と頭皮にプラスの影響がある
良質な「有効成分」は、髪と頭皮をより健康に進化させてくれます。
何を配合しているかはアイテムによって異なりますが、
【ハリやコシを出す】
→薄毛対策として。「加水分解コラーゲン」や「ピロミジロール」など。
【頭皮をすこやかに】
→フケやかゆみ対策として。「グリチルリチン酸」や「馬油」「ローズマリーエキス」など。
【髪を綺麗にする】
→カラーやパーマで痛んだ髪や、清潔感を出すために。「加水分解ケラチン」や「パントテニルアルコール」など。
などが一般的。
メインとなる洗浄成分に比べると、圧倒的な数があるため表記成分は数えきれません。ただ、近年の良質なシャンプーにおいては、
- 馬油
- オリーブ油
- オレンジ果皮
- 海藻エキス
- ローズマリー
など、天然由来の有効成分を配合するのが主流です。
おすすめのメンズ向けハゲ予防シャンプー
ここからは、先ほど紹介した、
- 主な「洗浄成分」でダメージを与えない
- サブの「有効成分」でプラスの影響を
この2つの要素をきっちり満たす良質なシャンプーを紹介します。
紹介するシャンプーは5つ。
この中から選べば、どれを選んでも大きな失敗はありません。ただ、少しずつ特徴が違うので、良ければ自分にぴったりのシャンプーを選んでみてください。
【U-MAシャンプー】
→専門家が「完璧なシャンプー」と評した。成分上は完璧だが、使用感は若干のヌメリあり。
【チャップアップ】
→薄毛対策の王道。良質なアミノ酸系洗浄成分に加え、20種を超える有効成分を配合。
【バイタリズム】
→おしゃれ男子に人気。ヘアケアに比重を寄せた、育毛シャンプー。
【MARO】
→量販店で買えるシャンプーの中ではトップクラス。有効成分は少ないものの、アミノ酸系洗浄成分で基本性能はばっちり。安い。
【ZIGEN シャンプー】
→石けん系シャンプーの代表格。皮脂がものすごく多い人や、ワックスががっつり付けている人に。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
【U-MA】シャンプープレミアム
【洗浄成分】
アミノ酸系。「コカミドプロピルペタイン」「ラウロニルメチルアラニン」など。
【有効成分】
頭皮の健康から、髪のハリコシ、綺麗さまで。「馬油」「加水分解ケラチン」「海藻エキス」など。
【価格】
300ml3460円〜。1回あたり60円前後。
専門家が「完璧なメンズシャンプー」と評したのがU-MAシャンプープレミアムです。
成分を見れば、U-MAプレミアムシャンプーは日本最高峰のレベルだと分かります。
主となる洗浄成分はもちろん、サブの有効成分まで悪いモノは何ひとつ入っていません。アイテムを批評する雑誌「MONOQLO(モノクロ)」においては、専門家のシャンプーランキングで1位を獲得しています。
ただ、成分を重視する専門家が絶賛する一方、利用者からは慣れない使用感への戸惑いの声も聞こえてきます。
ものすごく、潤うんです。
それを「ヌメヌメする」と感じる人もいるんです。
と言うのも、安価なメンズシャンプーって「強い洗浄力でガッツリ洗う!メントール配合でスッキリ!」みたいなものが多い。そんなシャンプーに比べると、U-MAシャンプーの使用感は異次元のもの。
アイテムとしての質は間違いありません。
しかし、シャンプーは毎日利用するものですから、主観的な使用感も重視するべきです。
こればかりは利用してみないと分かりませんが、U-MAプレミアムシャンプーは公式サイトから購入すれば「全額返金保証」もありますので試してみて損はありません。
【チャップアップ】濃密スカルプシャンプー
【洗浄成分】
アミノ酸系。「コカミドプロピルペタイン」「ココイルグルタミン酸Na」など。
【有効成分】
育毛効果と髪のハリコシ重視。「サガラメエキス」「グルコシルルチン」「ドクダミエキス」など。
【価格】
300ml3280円〜。1回あたり50円前後。
「薄毛対策の王道シャンプー」として確固たる地位を築いているのがチャップアップです。
チャップアップは、元々「育毛剤」のメーカーとして有名なソーシャルテック社が販売しているアイテム。
長年の育毛剤研究の中で見つかった知見を存分に発揮しているため、20代からの薄毛対策としてシャンプーを選びたい方には間違いありません。
アイテム自体にデメリットはないのですが「販売場所が限られている」のが大きな欠点です。
と言うのも、「育毛剤」ってウェブ通販がほとんどなんです。
メーカー側からすれば店頭に置いても購入者が少ない上に、固定費ばかりかかることになります。そのため、公式通販ばかりに力が入ってしまう。
その結果、チャップアップシリーズは公式通販での販売が大半。
多くのシャンプーを扱っている都市部の「東急ハンズ」や「ロフト」でさえ取り扱いがないのです。実物を見てから購入したいのなら、諦めた方が良いかもしれません。
【バイタリズム】メンズシャンプー
【洗浄成分】
アミノ酸系。「ココイルグルタミン酸Na」「コカミドプロピルペタイン」など。
【有効成分】
頭皮の健康から、髪のハリコシ、綺麗さまで。「ピロミジロール」「水溶性コラーゲン」「ショウガ根エキス」など。
【価格】
「シャンプー(350ml)×コンディショナー(350ml)」のセットで3762円。1日あたり50円前後。
読者モデルなどのおしゃれ男子に人気なのは「バイタリズム」です。
これまでに紹介した2つの育毛シャンプーに比べると、比重がヘアケア寄りになっています。
と言うのも、バイタリズムのラインナップには、ほぼ同じ成分で「レディース向け」が存在するのです。男女兼用の美容アイテムはどうしても女性が重視されるので仕方ありません。
ただ、「ヘアケア+育毛」のコンセプトはおしゃれ男子にも非常にありがたいものです。
コンディショナーとのセット販売のため割安ですし、カラーやパーマをしている男子にはイチ押しのシャンプーだと言えます。ファッション誌で紹介されることも多いですね。
ただ、「泡立ちが少し弱い」という欠点もあります。
繰り返しになりますが、やや女性重視の洗浄成分なんです。「泡立ちが悪い!」というほどではないのですが、やはりメンズ専用シャンプーに比べると物足りなさを感じます。
皮脂が多い人や、毎日たっぷり汗をかく人にはオススメできません。二度洗いで解決できますが、やはりコスパは悪くなる。
反対に、皮脂の少ない中性的な男性にはイチ押しのアイテムです。
【MARO】薬用デオスカルプシャンプー
【洗浄成分】
アミノ酸系ベースに、少し石油系。「オレフィンスルホン酸Na」「ラウリルペタイン」など。
【有効成分】
抗菌、抑臭を少し意識。「ビワ葉エキス」「ホホバ油」など。
【価格】
480ml1080円〜。1回あたり10円前後。
量販店で買える気軽なシャンプーなら「MAROデオスカルプシャンプー」です。
お気づきかもしれませんが、良いシャンプーの大半は量販店で買えません。
元々、シャンプーやワックスなどのヘア商品は、
- 市販品
- ヘアサロン専売品
この2つに分けられていました。
文字通り、「市販品」はスーパーやドラッグストアなどで販売され、「ヘアサロン専売品」は美容室と公式通販で販売されています。言うまでもなく、商品としての性能は「ヘアサロン専売品」の圧勝です。
近年はヘアサロン専売品を取り扱う量販店も増えてきましたが、業界全体にこの慣習が残っているため、未だに「美容室や公式通販でしか買えない商品」が数多く存在します。
そんな中、市販品で一定の支持を集めているのが「MARO 薬用デオスカルプシャンプー」です。
これまでに紹介したシャンプーに比べると価格は1/3ほど。有効成分自体は多くありませんが、洗浄成分はアミノ酸をベースにしっかり優しい仕様になっています。
山田孝之さんのCMでも有名なやつですね。
ドラッグストアやAmazonなどで気軽に買えるため、通販に抵抗のある人はチェックしてみてください。
【ZIGEN】シャンプー&ボディソープ
【洗浄成分】
石けん系。「カリ石けん素地」など。
【有効成分】
頭皮環境と抑臭。「ビワ葉エキス」「オレンジ果皮油」「ジラウロイルグルタミン酸リシンNa」など。
【価格】
500ml4700円〜。1回あたり60円前後。
汗っかきな人や、ワックスを1度で洗い流したい人にオススメなのは「ZIGEN シャンプー&ボディソープ」です。
これまでに紹介したシャンプーは全て「アミノ酸系洗浄剤」を使ったシャンプーです。
先に紹介した通り、アミノ酸系が最も人体に優しい。頭皮や毛髪へのダメージが少なく、ほぼ全ての男女にオススメすることが可能です。
しかし「アミノ酸系では優しすぎる」と感じる人も一定数存在します。
汗っかきの人や、シャンプーに爽快感を求める人ですね。そういった人には、アミノ酸系よりも洗浄力が強めな「石けん系洗浄剤」を使ったシャンプーがおすすめになります。
とは言え、やはり基本性能はアミノ酸系シャンプーに軍配があがります。
シャンプーの効能には個人歳があるので一概には言えませんが、良質なシャンプーを求めるなら、
- アミノ酸系シャンプーを試す
- ダメなら石けん系を試す
この流れが基本になります。
メンズのシャンプーに関するよくある質問集
ここからは、当サイトに寄せられたメンズシャンプーに関する質問に回答していきます。
随時追加していく予定ですので、気になることがあればコメント欄にどうぞ。
シャンプーでハゲを防げるの?
防げません。が、タイミングを遅らせられる可能性は高い。
冒頭でも書きましたが、全ての人間は必ずハゲます。それが50歳なのか、40歳なのか、はたまた30歳なのかは分かりませんが、死ぬまでフサフサはあり得ないのです。
ただ、日本人の多くは外的要因(ストレス,食生活,シャンプー等)によってハゲるタイミングを早めています。
「本当は40歳でハゲるポテンシャルなのに、ストレスが多すぎて30歳でハゲる」
みたいな感じですね。
そして、最も簡単に改善できる外的要因が「シャンプー」なのです。ストレスも食生活も急に変えることは出来ませんが、シャンプーは簡単に変えることが出来ます。
結論を繰り返します。
シャンプーでハゲを防ぐことは出来ません。
しかし、あなた本来のポテンシャルまでは守ってくれます。
市販品の◯◯は?△△は?
大抵は「ダメ」と言わざるを得ません。
と言うのも、市販品(1000円以下)のシャンプーの大半は「石油系洗浄成分」を使用しているため、頭皮と髪に優しくないのです。
多少の有効成分を配合していたとしても、主となる洗浄成分が悪いと効果はありません。
- メリット
- サクセス
- H&S
- シーブリーズ
- ギャツビー
などは、商品にも依りますが基本的には石油系洗浄成分ですね。
先ほども紹介しましたが、市販品の中で選ぶなら「MARO 薬用デオスカルプシャンプー」がおすすめです。
美容室で3000円くらいのシャンプー買ったんだけど…?
多分、悪くはありません。
実物を見てないので断言は出来ませんが、3000円を超えるシャンプーは大半が「アミノ酸系洗浄成分」を使用しています。そのため、最低限の効能は保持していることになります。
美容室でよく取り扱われている、
- ナカノ製薬
- デミコスメティックス
- ルベル
- コタ
などは「アミノ酸系洗浄成分」を使った商品が多いですね。
そのため、わざわざ買い換えるほどではない。洗浄成分さえ良質なものならば、致命的なダメージを与えられることはないのです。
ただ、美容室のシャンプーは、有効成分を「髪の綺麗さ」や「カラーの鮮やかさ」「パーマの持ち」などのオシャレ要素に全振りしています。
もちろん、それらを求める人にはオススメできるアイテムですが、もし「将来に向けた薄毛対策」や「頭皮環境の清浄化」などを目指すのであれば今回紹介したシャンプーを1度試してみてください。
美容室系シャンプーから乗り換えるのであれば「バイタリズム(公式サイト)」がおすすめです。
美容室系シャンプーに育毛効果を加えたような成分ですので、ヘアケアを重視するオシャレ男子でも満足して乗り換えられます。
良いシャンプーって高くない?
高いですが、毎日使うものだと思えば割安だとも言えます。
そもそも、シャンプーの価格は、主となる「洗浄成分」の質で決まります。
【良】アミノ酸系:高価
【悪】石油系:安価
そのため、どうやっても良質なシャンプーの価格は高くなります。定期購入や、まとめ買いで割引されるメーカーもありますが、それでも市販品に比べると高いことは否定できません。
ただ、毎日必ず使うものに、どのくらいお金をかけられるかという話でもあります。
上記の「U-MAシャンプープレミアム」は、300mlで約2ヶ月分。
通常価格4950円なら、1日あたり約90円。
定期購入3460円なら、1日あたり約60円。
これを高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれですが、将来の髪のことを考えると意外と割安かもしれません。
それこそ、実際にハゲてから育毛剤や発毛剤を購入すれば、1ヶ月で3万円とか"ざら"ですから。
まとめ
良質なシャンプーを選ぶポイントは次の2つ。
【良質な洗浄成分を使っている】
→アミノ酸系がベスト。頭皮や髪にダメージを与えることがない。
【目的の有効成分を使っている】
→頭皮や髪の健康をより進化させる成分が入っているのがベスト。
悩むのであれば「U-MAシャンプープレミアム」を選べば間違いありません。
洗浄成分、有効成分ともに完璧。使用感には個人差もあるので100%とは言いませんが、30日間の返金保証もあるので試してみて損はありません。
この記事は20代からの薄毛対策の【第5回】です。
他のページをご覧になりたい方は、以下からどうぞ。
【第1回】
20代からハゲ予防を行う理由
【第2回】
日本人の薄毛の原因
【第3回】
ハゲになりやすい人の特徴
【第4回】
「発毛」と「育毛」「予防」の違い
【第5回】(今のページ)
メンズシャンプーの選び方