テーラードジャケットの素材
テーラードジャケットと言えば、20代から50代まで人気のアウター。
カジュアルファッションでは、春と秋限定のアイテムと思われがちですが決してそんなことはありません。
テーラードジャケットは素材や厚みを工夫することで1年を通して着こなせるアイテムなのです。
ポリエステル素材のテーラードジャケット
「ポリエステル」というと安っぽく感じるかもしれませんが、私服用(スーツではない)のジャケットの半分以上はポリエステルが主原料です。
ポリエステル自体は光沢がありキレイめなジャケットに向いていますが、"ノビ"がなく単体では着心地が悪いため、レーヨンやポリウレタン、綿などとの伸縮性がある素材と混合して使われます。
【ポリエステル65%レーヨン35%】などが一般的。
春や秋に着る素材です。
特徴と着こなし
「ポリエステル」という言葉の持つイメージとは裏腹に、ポリエステル素材のジャケットは光沢感と"ハリ"があり、高級感のある大人っぽい着こなしに向いています。
また、その光沢感と"ハリ"を利用して、あえてカジュアルなアイテムと合わせることで「大人のカジュアルスタイル」を演出することも出来ます。
綿素材のテーラードジャケット
『綿』はTシャツやブルゾンなどの素材としては一般的ですが、テーラードジャケットの素材としては少数派。
"ノビ"があり、吸水性も高いので着心地は抜群ですが、綿100%で作るとどうしてもアイテム全体が柔らかく仕上がってしまいます。
そのため、綿100%のジャケットは「カットソージャケット」などと呼ばれ、キレイめよりもカジュアルなアイテムとして人気です。
こちらも春秋のジャケット。
特徴と着こなし
画像では分かりづらいかもしれませんが、一般的なジャケットとは違い、非常に柔らかい作りになっています。
そのため、キレイめな着こなしよりもデニムやカーゴパンツと合わせたカジュアルな着こなしが主流です。
麻素材のテーラードジャケット
『麻』は非常に軽く、風通しの良い素材で、夏のテーラードジャケットとして人気です。
極限まで薄く作られているものがほとんどのため、"カッチリ感"はありませんが、Tシャツ一枚やポロシャツに比べるとキレイめな印象が強くなります。
特徴と着こなし
タンクトップやクロップドパンツと合わせた涼しげな着こなしが人気です。
また、季節は「夏」をイメージしているため、ジャケットの色として主流の「黒」や「ダークグレー」よりも、色の淡いネイビーやライトグレーが人気です。
ウール素材のテーラードジャケット
『ウール』は起毛感のある温かい素材で、冬のテーラードジャケットとして人気です。
厚手で、"かっちり"とした作りのため、重厚感のあるキレイめな着こなしに適しています。
ウールは防寒性が高い素材ですが、単体では重く着心地が悪いので、
【ウール70%綿30%】などが一般的。
秋冬の素材と言えます。
特徴と着こなし
ツイードパンツやウールパンツと合わせた暖かみのあるコーデが主流です。
また、インナーにVネックニットやパーカーなど防寒性のあるものを挟むのが基本となります。
まとめ
「テーラードジャケットは春秋のアイテム」と思われがちですが、季節に応じた素材をチョイスすることで一年を通して着こなすことが出来ます。
自分に用途や好みにあった素材をチョイスしましょう。